これから数回にわたって、『中夜祭2013』に出演するパフォーマーを特集していきます。
記念すべき第1弾は、女子大生アイドルユニット「わせ女なんて呼ばないで」(通称ワセヨバ)です。文字通り、ダサいと謳われる早稲田の女の子のイメージを塗り替えようとする彼女たち。驚くべきことに、メンバーは全員1年生だといいます。発起人でリーダーの河上茉莉奈さんに、活動に懸ける想いを訊きました。
――小さいころからアイドルは好きだったんですか?
もちろん観るのは昔から好きでした。小学生のころはモーニング娘。の全盛期だったし、中学・高校のころになってAKBが出てきたし。その時々でCDを買ったりグッズを集めたりしていました。でも憧れはあっても、自分自身がアイドルになれるだなんて全然思っていませんでした。
――それが、どうして作り手に?
『UNIDOL』(という、大学生アイドルの日本一を決める大会の存在を知ったことですね。「もしかしたら、自分にもできるかもしれない!」と思ってすぐにメンバーを集めました。そしてできたのがワセヨバなんです。
――グループ名がすごくユニークですよね。どうしてこの名前になったのですか?
昔から「ワセジョ」って、他の大学の女の子に比べて卑下の対象になりやすいじゃないですか。服装がダサいとか、モテないとか。それに甘んじるんじゃなくて、自分たちの手で、イメージを塗り替えていけたら面白いなあと思って。
――そんな思いが込められていたんですね。練習はどのくらいの頻度でやっているんですか?
もともとは、火・木の5限から7限(16時半~21時半)が固定の練習日なのですが、大会が近付くにつれて「もっと練習しなきゃ」と思って。最近は深夜練習もするようになりました。スタジオを借りて、夜通し踊り続けています。夜の11時くらいに始めて、終わるのは朝8時ごろですね。
――11時から8時!? どうしてそんな長時間踊っていられるんですか?
アイドルが好きだという気持ちですね。私も他のメンバーも、とにかくアイドル好きなんですよ。オタクと呼べるくらい(笑)。だから、長時間の練習もあんまり苦にならない。何かを犠牲にしているという感覚もまったくないですね。
――とはいえ大変なこともあるでしょう。
セットリストを決めるのは結構大変です。みんなこだわりが強いから、意見がまとまらないんですよね。でもそれは、一人ひとりが真面目に制作に取り組んでいる証拠ですから。
――最初からみんなああだこうだ言えるものなんですか?
もう、全然。結成したてのころは、みんな遠慮していました。踊るときの立ち位置を決めようとしても「私は端っこでいいよ……」って。誰も主張しないんです。それが今なんか、センターの取り合いばっかりで。遠慮がまったくないのも考え物ですよね(笑)
――(笑) リーダーとして、他のメンバーに対して思うことって何かありますか?
メンバーのみんなは、この団体の活動にすごく懸けてくれている。全体練習だけじゃなくて、たぶん、家でも鏡の前で振り付けのチェックをしていたりするはずです。そういう仲間の存在があるからこそ、右も左もわからないなかでも頑張っていられるんです。みんなの努力を無にしないためにも、リーダーとして、もっともっとまとめていかなくちゃと思いますね。
――しっかりしてますよねえ・・・本当に一女ですか?(笑) サバ読んだりしていないですよね?
サバなんて読んでいないですよ!95年生まれの18歳です!
――若い力を、ぜひ中夜祭のステージでも爆発させてください!
はい! 一女でもこれくらいやれるんだってことを見せつけたいと思います。ワセジョの、一女の、本気を観に来てください!!
取材・文 / 中川 司
「わせ女なんて呼ばないで」
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